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千葉北の波情報

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千葉北 エリア 波概況

ウネリは一旦弱まるが、日中以降は再びサイズアップする見込み

[ビギナーアドバイス]


ウネリは一旦弱まるが、日中以降は再びサイズアップする見込み

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更新予定時刻
07:00 / 11:00 / 18:45

BCM SurfPatrol プロサーファー週間エリア概況 - 最新記事

関田秀俊

photo
※今週の地形レポートは本日(7/31)更新予定でありましたが、一宮エリアは津波注意報が発令されているためお休みとさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いします。

以下は7/24更新情報です

皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間地形レポート」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。


ワンサイズ落ち着いた今週(7/21W)の様子からは各ポイントで狙える波の減少や地形の複雑さが気になるようになっていて、大潮に向けた潮の動きに可能性のある変化が残されていますが、干潮前後の波のバラつきや上げ始めてからのフェイスのボヨつきなどデメリットが目立ち、志田周辺のサイズ不足な雰囲気を含めて距離やスムーズさを狙える地形も限られてきました。

それでは、地形レポートです!

一宮

7/23水曜日の9時頃.干潮の潮止まりです。前回以降のオフショアによって落ち着き傾向なサイズ感や波数の減少が気になる状況ではあったものの、沖の南東コンディションが水温を含めてウネリのきっかけをキープしてくれていたので、この日の時点でも限られた胸サイズのセットで距離を狙える波が残っていた様子です。
一宮1
しかし、地形としては全体的にインサイドとミドルエリアが分断された状態が続いているので、まとまりが悪かったアウト寄りやビーチに砂が集まるコンディションを継続していながら、カレントが常に横方向に働いてしまい、形の形成や乗り繋げるセクションの復活がし難しく、この時も正面右側にレギュラーのフェイスが見つかりましたが、手前に来るほど消えていくブレイクは力の弱さやヨレるセクションが目立ち、スムーズな乗り心地ではなかったように思います。
一宮2
今週からの干潮の大きさに助けられてこの日のサイズに対してもミドル〜アウトの対応を保っていましたが、離れ小島な地形では潮が上げ始めてからのまとまりも中間のボヨつきに負けてしまい、波数を失いながらショアブレイクの対応が基準になる傾向のようです。
干上がっているインサイドの地形に形のきっかけがなく、前回以降の午後からの南東コンディションがヨレを強めていた状況を含めるとショアブレイクの難易度が上がっていたので、朝イチ〜干潮までの時間帯が無難な狙い目だった様子です。
一宮3
北側やファミマ側を狙えたウネリのボリュームがなくなり、海水浴場のエリア規制もあって対応できる地形や時間帯が限られていたようにも思います。

サンライズ

7/23水曜日の10時頃.上げ始める時間帯です。前回以降は日中から吹く南風が余計なピークのシフトやフェイスのヨレを強めていましたが、波質としては力の弱いウネリながら継続していた沖の南東コンディションが高気圧からの反応をキープしてくれたので、ここにとっても安定した胸サイズのセットで連日の対応が確保されていました。
サンライズ1
ここ数週間は一宮のような地形を分断する横のカレントが解除され、正面から左側にかけて働くほどよい縦のカレントがエリアの広がりやミドルエリアを繋いでくれていたので、変化が少なかった前半の期間に関しても控えめな満タン時の潮位で対応を維持できていて、形のまとまりやサイズなりに距離を遊べるブレイクを探せていたと思います。
サンライズ2
一宮と同じく右側で反応するアウトからのレギュラーに距離を期待しつつ、消えてしまうブレイクは浮力の強いボードに頼らないと滑り心地を楽しめず、最近の落ち着き傾向なサイズ感と潮が上げ始めてからのボヨつきによって狙い目が朝の引きのタイミングに絞られていた印象です。
サンライズ3
全体的に対応を取り戻しているインサイドの広がりでショアブレイクにも乗りしろが見つかり、波が手前に集まっていく午後からの変化に対しても正面〜左側で遊べる形を残していましたが、朝イチの無風コンディションや引きの変化で反応する素直なフェイスやブレイクには敵わなかった状況です。

東浪見

7/23水曜日の11時頃。潮は上げ始めです。ウネリのきっかけをキープしつつ、高気圧からの力の弱い波質と東からの波向のはここ数日で比較すると一宮〜サンライズよりサイズや波数が控えめになっている傾向ですが、前半の期間に残っていたボリュームのある反応でポイントを広く使える頭近いサイズを遊べていて、潮の動きは小さかったものの満タン時の潮位の低さは右側のレギュラーの対応を基準に狙えていたり、サイズを調整できた後半のコンディションのキープにかけてお手軽な波を探せていたと思います。
東浪見1
今週からの腹〜胸ブレイクは対応するエリアが狭くなり、復活した干潮の大きさによって極端な変化が不安定なブレイクを増やしていますが、正面〜右側のミドルエリアにとっては対応を維持しながらサイズなりに距離を遊べる波が残っているので、午前中の風の弱さと潮回りは人気の狙い目だった印象です。
東浪見2
以前の様子を含めてアウトのまとまりの悪さが気になっていますが、地形的にはビーチに砂が集まっている雰囲気がショアブレイクセクションを複雑にしてしまい、潮が上げ始めてからの時間帯に期待できるボリュームアップや形のまとまりがボヨつきに負けてしまうので、手前に集まるブレイクを狙えるタイミングが短く、キープできている沖の反応を基準にするのが無難な状況です。
東浪見3
浮力のあるボードの方がラクかもしれませんが、正面では左右に滑れるこれまでの雰囲気も残っていて、ショートボードで滑れるフェイスを確保できていました。

志田

7/23水曜日の13時頃。潮は上げに向かうハーフタイドをすぎた時間帯です。沖の南東コンディションに助けられ、前半の期間をメインにここで遊べるウネリを予想以上にキープできていたものの、きっかけとなった高気圧の衰え具合いが少なからず届けるサイズを落ち着かせる傾向にしていたので、力の弱い波質と控えめな反応の波向は一宮〜東浪見と比べワンサイズ小さい状況が続き、スモールコンディションに対応できる地形はありつつ、今週に入ってからの腰〜腹ブレイクは既にサイズ不足な雰囲気が強まっている印象です。
志田下1
前回滑走できていたミドルエリアのワイドが反応がなくなり、形のまとまりを維持しながらも対応できる地形が狭く、この時ハッキリしているブレイクも満タン前にはボヨつきに負けてしまい、潮が増える時間帯のボリュームアップも期待できる変化を狙えていません。
志田下2
前回の腰〜腹コンディションと同じく、左右に別れて控えめなサイズが反応するエリアに形が残っていましたが、以前ほどの波のまとまりがないので滑りの悪いフェイスが多く、切れ目から狙うショルダーの厚さが距離を遊ばせてくれない状況です。
志田下3
ウネリのボリュームがなくなった後半の期間は、上げに向かう変化よりも引きに向かう朝の潮回りと風のない素直なブレイクに狙い目が絞られていて、ここも午後から吹く南東の風のヨレがスモールコンディションを厄介にしていた状況です。
堤防よりアウトにはハッキリした形やピークがなく、干潮時のデメリットな変化も目立っているので、最近は風向きや地形に拘らずサイズ重視なポイント選びで良かったと思います。

太東

7/23水曜日の14時頃。潮は上げに向かい、満タンに近い時間帯です。
太東1
土曜日(7/19)までのウネリのキープはここにとっても潮の変化に対応したサイズや形が確保され、干潮時のアウトからの距離感や潮が多いタイミングに集まる堤防の内側のまとまりを狙い分けながら1日を通して遊べる波を残してくれたので、他のポイントより風を防いだフェイスはご機嫌なロングボードコンディションを楽しめていたと思います.
2
日曜日(7/20)からのサイズダウンはセットや距離を乗れる波を減らしていた傾向で、反応する地形を狭めつつ狙い目の潮位を朝の引きの変化に限定させてしまい、この日に関してもハーフタイドの時点で既にフラットな印象が強まっていて、ビーチスレスレでブレイクするセットがやっとな反応になっていました。
太東3
海水浴場のブイが入っていますが最近のコンディションを含めて地形に変化はなく、堤防の内側に安定した仕上がりはウネリのきっかけがあれば広範囲な反応を取り戻せると思うので、干潮時の変化と合わせてブイの外側で対応できる形の切れ目が見つかるかもしれません。

夷隅

7/23水曜日の15時頃。潮は満タン寸前です。
いすみ1
前回の更新から土曜日(7/19)までにキープしたウネリのボリュームはここにとって十分なサイズを残し、前半の低めな満タンの潮位や最近の朝の干潮は狙い目としても条件をキープしていましたが、南東が絡んだ南風のコンディションがサイドオンショアのヨレや重なりを強めてしまい、対応できる東ウネリの反応を残念な景色にしていた印象です。
いすみ2
地形の様子からも、前回のサイズやカレントで取り戻したインサイドの広がりを含め、No.1に確保された堤防周辺の地形にこれまでの雰囲気を感じれているので、前半の期間のサイズ感にレフトの形を狙えていた状況ながら、日曜日(7/20)以降の落ち着き傾向からはハッキリしたピークやブレイクを探すにはサイズ不足となり、朝の干潮に反応の広がりを狙えつつ、まとまりに欠けた形とフェイスの滑りの悪さで見た目より乗り心地や距離を楽しめていません。
いすみ3
波数の少なさからもここの出番は終了しているように思えます。
基本的には地形が手前に集まるコンディションに戻ってしまい、No.1を除くと地形やカレントなどピークのきっかけもなく、テトラの内側に風でシフトする膝〜腰レギュラーのショアブレイクがあるものの、他のポイントと比較すると狙う波ではない状況です。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

上記の通り、前の週に反応した台風の余韻を残しながらその後に停滞した沖の高気圧の勢力が東ウネリをキープしてくれたので、南東コンディションがフェイスのヨレを強めていたものの急激なサイズダウンを防げていて、一宮〜東浪見区間の頭近いセットでフェイスの広さを楽しめたり、志田周辺にかけての胸〜肩ブレイクは滑走系のハッキリした乗り心地を狙え、前半の期間を基準にすると距離が確保された各ポイントの反応にセクションを選べる状態を継続していたと思います。
朝イチをメインにした午前中の風の弱さは潮時よりも重視できる狙い目になり、変化が小さかった潮回りが満タン時も控えめな潮位だったので、南風に弱いポイントに関しても整ったサイズを遊べるタイミングがあり、土曜日までの波数はセットに限らず対応のいい波を探せていた印象です。
さて、この先の波は今のところハッキリしない波質とオフショアによってサイズダウンな傾向になっていますが、西日本に影響している台風7・8号コンビと、以前から停滞している高気圧のポジションからは、これまでの沖の南東コンディションを含めてサイズのキープを助けてくれるかもしれません。
台風の発達次第で南ウネリの反応にも期待できる雰囲気があるので、余波が届いた場合は土〜日から胸〜肩ブレイクが復活する可能性もあり、ショアブレイクセクションを含めた形がない地形に対してもピークのまとまりを探せそうです。
このエリアにとっては次の熱低の影響が大きく、台風確定な勢力やコースによっては災害級な天候もあり得る状況ですが、長く停滞している高気圧がぼちぼち衰えてほしいところで、個人的には台風を遠ざけながらウネリだけを届けるコンディションを期待したいです。
潮の動きが大きい期間でもあるので、余計なサイズが反応すると干潮時の形を保てずに波数がハードになったり、満タン重視な狙い目ではフェイスのボヨつきを考慮しておかないと見た目通りの乗り心地を楽しめなくなり、狙い目やポイントの選びにも縛りが増える様子です。
地形にとってもサイズの働きはビーチの砂を広げつつ、カレントが深いセクションを残して仕上がりを分散させると、落ち着いてからのサイズの対応に癖が強まるので、クローズしない範囲で留まってくれた方が、その後のサイズを調整できるコンディションと潮の変化を楽しめると思います。
ほどほどの間隔をキープしたコースに通過後のウネリにも素直さを狙え、胸〜肩範囲のお手軽な反応を延長してくれる雰囲気です。

最後に、水温ですが、オンショア気味た南東コンディションは水温にとっても急激な低下を防いでくれたので、前回からも20℃くらいをキープできていて、体質に合わせると短時間のトランクスやスプリング・シーガルまでの対応がバラけている状態です。


[プロサーファー紹介:関田秀俊]
photo DSC_0045

・1986.03.02生

・ホームブレイク:太東~東浪見

・スポンサー:crystal dream surfboard / Holly wetsuits / gonzo surf / simple surf / ELECTRIC / DAKINE / LUMINOX / 波音

・お気に入りの海外トリップ:これからは知らないところに行ってみたい!

・趣味:フィッシング(ブラックバス/シーバス)
gatyapin_2

生まれも育ちも岬町太東の生粋のローカルサーファーとして、2006年にJPSA公認プロを取得。

スタイリッシュなサーフィンに加え、コンペよりもソウルフルにサーフィンを楽しむスタイルと、その人柄から「ガチャピン」の愛称で親しまれ人望も厚い。

サーフィン歴25年以上の波と地形の関係を読み取る眼力に加え、地元太東の漁師として毎日このエリアの海に接して来た経験値に裏付けられた、漁師ならではの「海」に関する知識も豊富。

BCM SurfPatrol プロサーファー週間エリア概況 - 最新記事

関田秀俊

photo
※今週の地形レポートは本日(7/31)更新予定でありましたが、一宮エリアは津波注意報が発令されているためお休みとさせていただきます。

ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いします。

以下は7/24更新情報です

皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間地形レポート」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。


ワンサイズ落ち着いた今週(7/21W)の様子からは各ポイントで狙える波の減少や地形の複雑さが気になるようになっていて、大潮に向けた潮の動きに可能性のある変化が残されていますが、干潮前後の波のバラつきや上げ始めてからのフェイスのボヨつきなどデメリットが目立ち、志田周辺のサイズ不足な雰囲気を含めて距離やスムーズさを狙える地形も限られてきました。

それでは、地形レポートです!

一宮

7/23水曜日の9時頃.干潮の潮止まりです。前回以降のオフショアによって落ち着き傾向なサイズ感や波数の減少が気になる状況ではあったものの、沖の南東コンディションが水温を含めてウネリのきっかけをキープしてくれていたので、この日の時点でも限られた胸サイズのセットで距離を狙える波が残っていた様子です。
一宮1
しかし、地形としては全体的にインサイドとミドルエリアが分断された状態が続いているので、まとまりが悪かったアウト寄りやビーチに砂が集まるコンディションを継続していながら、カレントが常に横方向に働いてしまい、形の形成や乗り繋げるセクションの復活がし難しく、この時も正面右側にレギュラーのフェイスが見つかりましたが、手前に来るほど消えていくブレイクは力の弱さやヨレるセクションが目立ち、スムーズな乗り心地ではなかったように思います。
一宮2
今週からの干潮の大きさに助けられてこの日のサイズに対してもミドル〜アウトの対応を保っていましたが、離れ小島な地形では潮が上げ始めてからのまとまりも中間のボヨつきに負けてしまい、波数を失いながらショアブレイクの対応が基準になる傾向のようです。
干上がっているインサイドの地形に形のきっかけがなく、前回以降の午後からの南東コンディションがヨレを強めていた状況を含めるとショアブレイクの難易度が上がっていたので、朝イチ〜干潮までの時間帯が無難な狙い目だった様子です。
一宮3
北側やファミマ側を狙えたウネリのボリュームがなくなり、海水浴場のエリア規制もあって対応できる地形や時間帯が限られていたようにも思います。

サンライズ

7/23水曜日の10時頃.上げ始める時間帯です。前回以降は日中から吹く南風が余計なピークのシフトやフェイスのヨレを強めていましたが、波質としては力の弱いウネリながら継続していた沖の南東コンディションが高気圧からの反応をキープしてくれたので、ここにとっても安定した胸サイズのセットで連日の対応が確保されていました。
サンライズ1
ここ数週間は一宮のような地形を分断する横のカレントが解除され、正面から左側にかけて働くほどよい縦のカレントがエリアの広がりやミドルエリアを繋いでくれていたので、変化が少なかった前半の期間に関しても控えめな満タン時の潮位で対応を維持できていて、形のまとまりやサイズなりに距離を遊べるブレイクを探せていたと思います。
サンライズ2
一宮と同じく右側で反応するアウトからのレギュラーに距離を期待しつつ、消えてしまうブレイクは浮力の強いボードに頼らないと滑り心地を楽しめず、最近の落ち着き傾向なサイズ感と潮が上げ始めてからのボヨつきによって狙い目が朝の引きのタイミングに絞られていた印象です。
サンライズ3
全体的に対応を取り戻しているインサイドの広がりでショアブレイクにも乗りしろが見つかり、波が手前に集まっていく午後からの変化に対しても正面〜左側で遊べる形を残していましたが、朝イチの無風コンディションや引きの変化で反応する素直なフェイスやブレイクには敵わなかった状況です。

東浪見

7/23水曜日の11時頃。潮は上げ始めです。ウネリのきっかけをキープしつつ、高気圧からの力の弱い波質と東からの波向のはここ数日で比較すると一宮〜サンライズよりサイズや波数が控えめになっている傾向ですが、前半の期間に残っていたボリュームのある反応でポイントを広く使える頭近いサイズを遊べていて、潮の動きは小さかったものの満タン時の潮位の低さは右側のレギュラーの対応を基準に狙えていたり、サイズを調整できた後半のコンディションのキープにかけてお手軽な波を探せていたと思います。
東浪見1
今週からの腹〜胸ブレイクは対応するエリアが狭くなり、復活した干潮の大きさによって極端な変化が不安定なブレイクを増やしていますが、正面〜右側のミドルエリアにとっては対応を維持しながらサイズなりに距離を遊べる波が残っているので、午前中の風の弱さと潮回りは人気の狙い目だった印象です。
東浪見2
以前の様子を含めてアウトのまとまりの悪さが気になっていますが、地形的にはビーチに砂が集まっている雰囲気がショアブレイクセクションを複雑にしてしまい、潮が上げ始めてからの時間帯に期待できるボリュームアップや形のまとまりがボヨつきに負けてしまうので、手前に集まるブレイクを狙えるタイミングが短く、キープできている沖の反応を基準にするのが無難な状況です。
東浪見3
浮力のあるボードの方がラクかもしれませんが、正面では左右に滑れるこれまでの雰囲気も残っていて、ショートボードで滑れるフェイスを確保できていました。

志田

7/23水曜日の13時頃。潮は上げに向かうハーフタイドをすぎた時間帯です。沖の南東コンディションに助けられ、前半の期間をメインにここで遊べるウネリを予想以上にキープできていたものの、きっかけとなった高気圧の衰え具合いが少なからず届けるサイズを落ち着かせる傾向にしていたので、力の弱い波質と控えめな反応の波向は一宮〜東浪見と比べワンサイズ小さい状況が続き、スモールコンディションに対応できる地形はありつつ、今週に入ってからの腰〜腹ブレイクは既にサイズ不足な雰囲気が強まっている印象です。
志田下1
前回滑走できていたミドルエリアのワイドが反応がなくなり、形のまとまりを維持しながらも対応できる地形が狭く、この時ハッキリしているブレイクも満タン前にはボヨつきに負けてしまい、潮が増える時間帯のボリュームアップも期待できる変化を狙えていません。
志田下2
前回の腰〜腹コンディションと同じく、左右に別れて控えめなサイズが反応するエリアに形が残っていましたが、以前ほどの波のまとまりがないので滑りの悪いフェイスが多く、切れ目から狙うショルダーの厚さが距離を遊ばせてくれない状況です。
志田下3
ウネリのボリュームがなくなった後半の期間は、上げに向かう変化よりも引きに向かう朝の潮回りと風のない素直なブレイクに狙い目が絞られていて、ここも午後から吹く南東の風のヨレがスモールコンディションを厄介にしていた状況です。
堤防よりアウトにはハッキリした形やピークがなく、干潮時のデメリットな変化も目立っているので、最近は風向きや地形に拘らずサイズ重視なポイント選びで良かったと思います。

太東

7/23水曜日の14時頃。潮は上げに向かい、満タンに近い時間帯です。
太東1
土曜日(7/19)までのウネリのキープはここにとっても潮の変化に対応したサイズや形が確保され、干潮時のアウトからの距離感や潮が多いタイミングに集まる堤防の内側のまとまりを狙い分けながら1日を通して遊べる波を残してくれたので、他のポイントより風を防いだフェイスはご機嫌なロングボードコンディションを楽しめていたと思います.
2
日曜日(7/20)からのサイズダウンはセットや距離を乗れる波を減らしていた傾向で、反応する地形を狭めつつ狙い目の潮位を朝の引きの変化に限定させてしまい、この日に関してもハーフタイドの時点で既にフラットな印象が強まっていて、ビーチスレスレでブレイクするセットがやっとな反応になっていました。
太東3
海水浴場のブイが入っていますが最近のコンディションを含めて地形に変化はなく、堤防の内側に安定した仕上がりはウネリのきっかけがあれば広範囲な反応を取り戻せると思うので、干潮時の変化と合わせてブイの外側で対応できる形の切れ目が見つかるかもしれません。

夷隅

7/23水曜日の15時頃。潮は満タン寸前です。
いすみ1
前回の更新から土曜日(7/19)までにキープしたウネリのボリュームはここにとって十分なサイズを残し、前半の低めな満タンの潮位や最近の朝の干潮は狙い目としても条件をキープしていましたが、南東が絡んだ南風のコンディションがサイドオンショアのヨレや重なりを強めてしまい、対応できる東ウネリの反応を残念な景色にしていた印象です。
いすみ2
地形の様子からも、前回のサイズやカレントで取り戻したインサイドの広がりを含め、No.1に確保された堤防周辺の地形にこれまでの雰囲気を感じれているので、前半の期間のサイズ感にレフトの形を狙えていた状況ながら、日曜日(7/20)以降の落ち着き傾向からはハッキリしたピークやブレイクを探すにはサイズ不足となり、朝の干潮に反応の広がりを狙えつつ、まとまりに欠けた形とフェイスの滑りの悪さで見た目より乗り心地や距離を楽しめていません。
いすみ3
波数の少なさからもここの出番は終了しているように思えます。
基本的には地形が手前に集まるコンディションに戻ってしまい、No.1を除くと地形やカレントなどピークのきっかけもなく、テトラの内側に風でシフトする膝〜腰レギュラーのショアブレイクがあるものの、他のポイントと比較すると狙う波ではない状況です。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

上記の通り、前の週に反応した台風の余韻を残しながらその後に停滞した沖の高気圧の勢力が東ウネリをキープしてくれたので、南東コンディションがフェイスのヨレを強めていたものの急激なサイズダウンを防げていて、一宮〜東浪見区間の頭近いセットでフェイスの広さを楽しめたり、志田周辺にかけての胸〜肩ブレイクは滑走系のハッキリした乗り心地を狙え、前半の期間を基準にすると距離が確保された各ポイントの反応にセクションを選べる状態を継続していたと思います。
朝イチをメインにした午前中の風の弱さは潮時よりも重視できる狙い目になり、変化が小さかった潮回りが満タン時も控えめな潮位だったので、南風に弱いポイントに関しても整ったサイズを遊べるタイミングがあり、土曜日までの波数はセットに限らず対応のいい波を探せていた印象です。
さて、この先の波は今のところハッキリしない波質とオフショアによってサイズダウンな傾向になっていますが、西日本に影響している台風7・8号コンビと、以前から停滞している高気圧のポジションからは、これまでの沖の南東コンディションを含めてサイズのキープを助けてくれるかもしれません。
台風の発達次第で南ウネリの反応にも期待できる雰囲気があるので、余波が届いた場合は土〜日から胸〜肩ブレイクが復活する可能性もあり、ショアブレイクセクションを含めた形がない地形に対してもピークのまとまりを探せそうです。
このエリアにとっては次の熱低の影響が大きく、台風確定な勢力やコースによっては災害級な天候もあり得る状況ですが、長く停滞している高気圧がぼちぼち衰えてほしいところで、個人的には台風を遠ざけながらウネリだけを届けるコンディションを期待したいです。
潮の動きが大きい期間でもあるので、余計なサイズが反応すると干潮時の形を保てずに波数がハードになったり、満タン重視な狙い目ではフェイスのボヨつきを考慮しておかないと見た目通りの乗り心地を楽しめなくなり、狙い目やポイントの選びにも縛りが増える様子です。
地形にとってもサイズの働きはビーチの砂を広げつつ、カレントが深いセクションを残して仕上がりを分散させると、落ち着いてからのサイズの対応に癖が強まるので、クローズしない範囲で留まってくれた方が、その後のサイズを調整できるコンディションと潮の変化を楽しめると思います。
ほどほどの間隔をキープしたコースに通過後のウネリにも素直さを狙え、胸〜肩範囲のお手軽な反応を延長してくれる雰囲気です。

最後に、水温ですが、オンショア気味た南東コンディションは水温にとっても急激な低下を防いでくれたので、前回からも20℃くらいをキープできていて、体質に合わせると短時間のトランクスやスプリング・シーガルまでの対応がバラけている状態です。


[プロサーファー紹介:関田秀俊] photo DSC_0045

・1986.03.02生

・ホームブレイク:太東~東浪見

・スポンサー:crystal dream surfboard / Holly wetsuits / gonzo surf / simple surf / ELECTRIC / DAKINE / LUMINOX / 波音

・お気に入りの海外トリップ:これからは知らないところに行ってみたい!

・趣味:フィッシング(ブラックバス/シーバス)
gatyapin_2

生まれも育ちも岬町太東の生粋のローカルサーファーとして、2006年にJPSA公認プロを取得。

スタイリッシュなサーフィンに加え、コンペよりもソウルフルにサーフィンを楽しむスタイルと、その人柄から「ガチャピン」の愛称で親しまれ人望も厚い。

サーフィン歴25年以上の波と地形の関係を読み取る眼力に加え、地元太東の漁師として毎日このエリアの海に接して来た経験値に裏付けられた、漁師ならではの「海」に関する知識も豊富。

千葉北 エリア 週間波予想
(sho)

  • ウネリの期待度( 千葉北 )

    グラフ 4 (月)
    グラフ 5 (火)
    グラフ 6 (水)
    グラフ 7 (木)
    グラフ 8 (金)
  • 週間予想

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