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更新予定時刻
07:00 / 11:00 / 18:45

BCM SurfPatrol プロサーファー週間エリア概況 - 最新記事

関田秀俊

photo
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間地形レポート」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。


前回以降も更新頃に残っていた胸サイズのセットとオフショアコンディションに遊べる雰囲気が残されていて、土曜日(4/26)の北東の強まりにサイズのキープを期待しましたが、オンショアながら風波の反応にそれまでのウネリをリセットされてしまい、日曜日(4/27)の南西コンディションは再び面ツルが復活したものの、セットのサイズや波数が乏しくなった腰前後の状態では乗り心地を楽しめる地形の反応がなくなり、月曜日(4/28)にかけて浮力の強いボードに頼っても滑りの悪いブレイクやギリギリな対応が目立っていた印象です。
しかし、沖の低気圧から反応した火曜日(4/29)以降の胸〜肩近いセットは対応するエリアを取り戻し、朝・夕の無風のタイミングに助けられて引き始めや上げ際にチャンスが残されていました。
それでは、地形レポートです!

一宮

5/1(木)14時半頃の地形チェックです。潮は上げ始めです。
一宮1
火曜日(4/29)からは沖を通過した低気圧の反応をきっかけに胸〜肩近いセットや比較的多めな波数を取り戻し、この日にかけてウネリの雰囲気をキープできている様子ながら、力の弱い最近の東ウネリは潮の動きに影響されてもいるので、対応するエリアが広がる引きの変化では干潮に近い時間帯ほど波が痩せて形がバラついてしまい、上げ際のまとまりに関しても潮位のわりにボヨつきが早く、ミドルエリアのブレイクを残しつつ浮力の強いボードを使わないと滑りの悪いセクションが目立っていて、朝夕のショアブレイクを含めて潮の変動に反応を不安定されている印象でした。
一宮2
前回以降の物足りないコンディションが以前の極端な仕上がりを滑らかにしているものの、カレントが弱まってからはピークやブレイクがハッキリしなくなり、全体的にインサイドセクションに繋がり難い状態は変わらず、分断されたミドルエリアの地形がアウト寄りの対応やショアブレイクに癖を残し、潮の狙い目も複雑にしている状況です。
一宮3
潮位の低さによってインサイドの地形が干上がる時間帯が長いので、距離を狙えてもブレイクのまとまりは悪い印象でした。

サンライズ

5/1(木)15時半頃の様子から地形をレポートします。潮は上げ始めです。
サンライズ1
前回以降の南西コンディションでフラットのような雰囲気にされてからは火曜日(4/29)の反応に可能性を期待していましたが、ブレイクするエリアや波数を取り戻しているものの、他より中途半端な深さが目立つ仕上がりは胸前後の反応も離れ小島のようなブレイクにしてしまい、一宮よりもセクションがハッキリしているように見えるかもしれませんが、実際はアウト寄りのトロ速いピークからショルダーが短いブレイクに乗りしろはなく、浮力の強いボードで距離を狙っても横移動ができないフェイスに滑走感は感じられない状況です。
サンライズ2
この日に関してもウネリの雰囲気やサイズ感が残っていましたが、この時の潮位でも右側を含めてインサイドに繋がるブレイクを探せず、分断されたミドルエリアの対応のみでは同じ潮位ながら上げ始めからのボヨつきの早さが全体的な対応を早仕舞いにしていた印象です。
サンライズ3
インサイドに潮がある朝夕のショアブレイクにもまとまりを狙えず、潮の動きに影響されやすい力の弱い波質に加えて地形の状態が変化を不安定にしながらどこよりも対応を難しくしていました。
サイズアップがあっても途切れたフェイスやブレイクはそのままになると思うので、乗りしろが確保される形を狙えるコンディションはかなり限られそうでした。

東浪見

5/1(木)16時半頃の地形レポートです。潮は上げに向かうハーフタイドです。
東浪見1
南西コンディションのウネリのリセットが一宮よりも控えめな反応になってしまい、月曜日にかけてほとんど波を探せない状況が続いていましたが、胸〜肩もどきなセットや腰〜腹サイズの安定した波数が復活した火曜日(4/29)には、ショートボードで対応できる左側のブレイクやロングボードで距離を狙える左側の反応を取り戻し、力の弱い波質ながらここもこの日にかけて東ウネリの雰囲気をキープできていたので、使えるエリアは限られているもののサイズなりに遊べるフェイスが見つかりました。
東浪見2
中央エリアを基準にすると未だに沖に出るカレントが強まっていたので、スモールサイズに対しては手前の複雑さが難易度の高い反応でしたが、カレントと重なるショアブレイクは潮時次第で化ける雰囲気があり、サイズアップした場合のアウト寄りの対応に期待が残る様子です。
東浪見3
サイズ不足なコンディションが地形にとっては以前の複雑さを回復傾向にしていて、左側に関しては川の働きなのか最近の波にも比較的対応の状態を維持し、ミドル〜アウトの広さは失いつつ右側のレギュラーに素直さが戻った印象です。
中央エリアのカレントセクションは複雑ですが、インサイドにかけて乗り繋げる左右の地形が潮の動きにも可能性を残していたので、ボヨつき始めていた一宮やサンライズと比べて上げ始めからの波のまとまりを狙えるかもしれません。
干潮時の形のバラつきや痩せたブレイクは気になりつつ、志田や太東のようにインサイドの広がりをキープした地形が控えめなサイズの対応を維持しているようです。

志田

5/2(金)9時頃の地形レポートです。潮は引き始めです。
志田1
一宮〜東浪見区間にフェイスのヨレを強めていた南風のコンディションに対して安定した面ツルを狙えていたので、月曜日(4/28)にかけての乏しい反応に関しても、確保されたインサイド〜ミドルエリアの地形とカレントが解消された様子が素直な波を保てていましたが、一宮方面より控えめだったこの期間のサイズでは乗り心地を楽しめるブレイクがなくなってしまい、地形と整ったコンディションを活かせていなかった印象です。
志田2
低気圧が沖を通過しつつ、火曜日(4/29)の午前中もサイズアップを疑う雰囲気でしたが、東風が絡み始めたコンディションで午後からは胸サイズのセットを取り戻し、久しぶりの寒気やオンショアの入れ替わりがあったものの、ウネリの雰囲気と日中のオフショアをキープしながら腹前後の対応を維持できていたと思います。
志田3
やはり力の弱い波質では干潮前後の波の痩せ具合いやハッキリしないブレイクが気になっていましたが、手前の広がりをキープしている地形は潮の変化に可能性を残していて、朝の引き始めや夕方の上げ際に形のまとまりやボリュームが復活するタイミングがあり、サイズは控えめでも他より潮時の狙い目を維持できていた印象です。
この日の様子からは沖の南東コンディションの強まりがセットを肩サイズまで上げてくれましたが、力の弱いウネリに風波のシフトが加わり、スムーズだったセクションがヨレて途切れ途切れのフェイスが増えてしまいました。
オフショアコンディションでは気になっていませんでしたが、オンショア気味た雰囲気がこのエリア全域で以前のクローズの余韻を残した仕上がりにカレントを強めてしてしまい、地形の対応や狙い目の潮時を複雑にしている状況です。

太東

5/2(金)の10時頃の地形レポートです。潮は引き始めからハーフタイドに近い時間帯です。
太東1
志田と同じく日中の南風の影響を防ぎながら整った状態を維持していたものの、月曜日(4/28)までの期間はほぼフラットな印象が続き、干潮の変化に踝〜脛サイズの対応ができていたかもしれませんが、シングルフィンが底につくような浅さの中ではボードのリスクも気になる様子でした。
しかし、ここにとっても火曜日(4/29)の反応がウネリの雰囲気と腰〜腹サイズを復活させてくれたので、午後の上げ始めからは堤防周辺の形や手前の波のまとまりが良くなり、ロングボードで遊べるブレイクを取り戻しました。
太東2
クローズ時にも形や手前のまとまりを維持した地形はレギュラーを形成しながら午前の引きと午後の上げで狙い分けができていて、ロングボード用なサイズでしたが前日にかけて波を探せていたと思います。
太東3
この日に関しても南東に対して他より悪影響が少なく、サイズのキープは堤防周辺のレギュラーで距離を狙えていましたが、オンショア気味た雰囲気がここにもサイズにとって余計なカレントを発生させてしまい、堤防周辺やインサイドのフェイスに予想以上のヨレや重なりが加わっています。堤防周辺を狙える干潮の大きさが残っていますが、このタイミングはミドル〜インサイドのワイドなブレイクもセットになっている状況です。

夷隅

5/2(金)の11時頃の地形レポートです。潮はハーフタイドをすぎて干潮に近い時間帯です。
夷隅1
南からの風波にレギュラーの雰囲気があり、朝の無風と潮の引き始めに狙い目が残されていたものの、前回以降の南西コンディションにサイズのきっかけを奪われてしまい、基本的に日中のオンショア気味た景色は出番がありませんでした。
火曜日(4/29)からの反応は他のポイントより水量のあるウネリに思えましたが、エントリーサイズを期待しつつもやはり力の弱い波質がサイズ不足な様子となり、No.1にとっても波向の悪さが形を崩していたので、一宮〜太東区間と比べて乗りしろのある波を探せなかった印象です。
夷隅2
この日の南東コンディションの強まりの方がサイズとしてはハッキリ変化していますが、オンショアの風波は地形よりもカレントとの重なりに影響されたブレイクになっていて、ショアブレイクを含めてもフェイスに乗りしろがない不安定な波のようです。
夷隅3
ここにとってはオンショア気味た南西コンディションのカレントが癖を残しながら働いていたので、理想の形ではないもののインサイドの微妙な広がりをキープしていますが、ミドル〜アウトの深い仕上がりと波の力の弱さに対応できるエリアは狭く、やはりカレントをきっかけにブレイクする波は潮時に合わせてもボヨつきが残り、ウネリのような滑走感を狙えていません。
北東や東の都合のいいウネリを待っても今のところいつになるか分からず、クローズ以降に複雑さが増したNo.1の地形や全体的なミドル〜アウトの深さにクオリティーを求められない状況です。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

このエリアでサイズを重視すると一宮方面が有望な状態でしたが、日中の南風がフェイスのヨレや重なりを増やしていたので、ミドル〜アウトを広く使えても干潮前後は波が痩せてバラついたブレイクが増え、潮が上げ始めてからのボヨつきを早めてセクションが分散させていたり、潮の動きの中に癖の悪い変化が目立っていました。
太東〜志田周辺の整った波にサイズを期待できず、地形の状態を含めてほとんどの条件に対して中間となる東浪見周辺を基準に無難な波を探せていました。
さて、この先の波に関しては、 オンショア気味た南東コンディションながら金曜日(5/2)の時点で風波が絡んだサイズアップがあり、通過する低気圧のコースからも癖が残るミドルエリアの対応に遊べるサイズを期待できると思います。
南西コンディションによって今回もリセットが早まりそうですが、その後の気圧配置の入れ替わりにここ数週間のサイクルが繰り返される予報なので、高気圧が沖で停滞するタイミングの東風コンディションや低気圧が接近する南東コンディションにかけて東ウネリの雰囲気や風波のシフトがサイズに繋がるかもしれません。
力の弱い波質は変わらない状況なので、肩〜頭以下のサイズの場合は深いセクションが残る地形にボヨつきが目立ち、整ったコンディションでも潮の動きが形や乗り心地を不安定にする傾向です。
現状のような南東コンディションでオンショアの働きが強まり易く、カレントの悪影響が加わると分断された地形のデメリットが際立つので、比較的素直な高気圧の反応に可能性があればそっちの方が対応しやすいと思います。
来週末には潮の動きが復活するものの、直近の夕方の干潮傾向は午前中に安定した潮位を保ちつつ上げ際の変化に特徴を狙えないので、午後の引きの縛りがオンショアとの相性を悪くしそうですが、オフショアにとって朝夕の潮位を狙い分けて対応を維持できるかもしれません。
確定ではありませんが、来週末からは前線にウネリをブロックされる予報があるので、水温が上がる前に梅雨の海況に変わる気配が気になる状況です。

最後に、水温ですが、水温は15℃をキープしつつ外気と比べると冷たさが際立っているので、裸足の対応に問題はありませんがブーツの準備があってもいいと思います。

今回は以上となりますが、5/5週の更新はお休みを頂き、次回は5/12週に更新とさせて頂きます。
ご不便をおかけしますが、予めご承知おきください。
よろしくお願い致します。


[プロサーファー紹介:関田秀俊]
photo DSC_0045

・1986.03.02生

・ホームブレイク:太東~東浪見

・スポンサー:crystal dream surfboard / Holly wetsuits / gonzo surf / simple surf / ELECTRIC / DAKINE / LUMINOX / 波音

・お気に入りの海外トリップ:これからは知らないところに行ってみたい!

・趣味:フィッシング(ブラックバス/シーバス)
gatyapin_2

生まれも育ちも岬町太東の生粋のローカルサーファーとして、2006年にJPSA公認プロを取得。

スタイリッシュなサーフィンに加え、コンペよりもソウルフルにサーフィンを楽しむスタイルと、その人柄から「ガチャピン」の愛称で親しまれ人望も厚い。

サーフィン歴25年以上の波と地形の関係を読み取る眼力に加え、地元太東の漁師として毎日このエリアの海に接して来た経験値に裏付けられた、漁師ならではの「海」に関する知識も豊富。

BCM SurfPatrol プロサーファー週間エリア概況 - 最新記事

関田秀俊

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皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間地形レポート」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。


前回以降も更新頃に残っていた胸サイズのセットとオフショアコンディションに遊べる雰囲気が残されていて、土曜日(4/26)の北東の強まりにサイズのキープを期待しましたが、オンショアながら風波の反応にそれまでのウネリをリセットされてしまい、日曜日(4/27)の南西コンディションは再び面ツルが復活したものの、セットのサイズや波数が乏しくなった腰前後の状態では乗り心地を楽しめる地形の反応がなくなり、月曜日(4/28)にかけて浮力の強いボードに頼っても滑りの悪いブレイクやギリギリな対応が目立っていた印象です。
しかし、沖の低気圧から反応した火曜日(4/29)以降の胸〜肩近いセットは対応するエリアを取り戻し、朝・夕の無風のタイミングに助けられて引き始めや上げ際にチャンスが残されていました。
それでは、地形レポートです!

一宮

5/1(木)14時半頃の地形チェックです。潮は上げ始めです。
一宮1
火曜日(4/29)からは沖を通過した低気圧の反応をきっかけに胸〜肩近いセットや比較的多めな波数を取り戻し、この日にかけてウネリの雰囲気をキープできている様子ながら、力の弱い最近の東ウネリは潮の動きに影響されてもいるので、対応するエリアが広がる引きの変化では干潮に近い時間帯ほど波が痩せて形がバラついてしまい、上げ際のまとまりに関しても潮位のわりにボヨつきが早く、ミドルエリアのブレイクを残しつつ浮力の強いボードを使わないと滑りの悪いセクションが目立っていて、朝夕のショアブレイクを含めて潮の変動に反応を不安定されている印象でした。
一宮2
前回以降の物足りないコンディションが以前の極端な仕上がりを滑らかにしているものの、カレントが弱まってからはピークやブレイクがハッキリしなくなり、全体的にインサイドセクションに繋がり難い状態は変わらず、分断されたミドルエリアの地形がアウト寄りの対応やショアブレイクに癖を残し、潮の狙い目も複雑にしている状況です。
一宮3
潮位の低さによってインサイドの地形が干上がる時間帯が長いので、距離を狙えてもブレイクのまとまりは悪い印象でした。

サンライズ

5/1(木)15時半頃の様子から地形をレポートします。潮は上げ始めです。
サンライズ1
前回以降の南西コンディションでフラットのような雰囲気にされてからは火曜日(4/29)の反応に可能性を期待していましたが、ブレイクするエリアや波数を取り戻しているものの、他より中途半端な深さが目立つ仕上がりは胸前後の反応も離れ小島のようなブレイクにしてしまい、一宮よりもセクションがハッキリしているように見えるかもしれませんが、実際はアウト寄りのトロ速いピークからショルダーが短いブレイクに乗りしろはなく、浮力の強いボードで距離を狙っても横移動ができないフェイスに滑走感は感じられない状況です。
サンライズ2
この日に関してもウネリの雰囲気やサイズ感が残っていましたが、この時の潮位でも右側を含めてインサイドに繋がるブレイクを探せず、分断されたミドルエリアの対応のみでは同じ潮位ながら上げ始めからのボヨつきの早さが全体的な対応を早仕舞いにしていた印象です。
サンライズ3
インサイドに潮がある朝夕のショアブレイクにもまとまりを狙えず、潮の動きに影響されやすい力の弱い波質に加えて地形の状態が変化を不安定にしながらどこよりも対応を難しくしていました。
サイズアップがあっても途切れたフェイスやブレイクはそのままになると思うので、乗りしろが確保される形を狙えるコンディションはかなり限られそうでした。

東浪見

5/1(木)16時半頃の地形レポートです。潮は上げに向かうハーフタイドです。
東浪見1
南西コンディションのウネリのリセットが一宮よりも控えめな反応になってしまい、月曜日にかけてほとんど波を探せない状況が続いていましたが、胸〜肩もどきなセットや腰〜腹サイズの安定した波数が復活した火曜日(4/29)には、ショートボードで対応できる左側のブレイクやロングボードで距離を狙える左側の反応を取り戻し、力の弱い波質ながらここもこの日にかけて東ウネリの雰囲気をキープできていたので、使えるエリアは限られているもののサイズなりに遊べるフェイスが見つかりました。
東浪見2
中央エリアを基準にすると未だに沖に出るカレントが強まっていたので、スモールサイズに対しては手前の複雑さが難易度の高い反応でしたが、カレントと重なるショアブレイクは潮時次第で化ける雰囲気があり、サイズアップした場合のアウト寄りの対応に期待が残る様子です。
東浪見3
サイズ不足なコンディションが地形にとっては以前の複雑さを回復傾向にしていて、左側に関しては川の働きなのか最近の波にも比較的対応の状態を維持し、ミドル〜アウトの広さは失いつつ右側のレギュラーに素直さが戻った印象です。
中央エリアのカレントセクションは複雑ですが、インサイドにかけて乗り繋げる左右の地形が潮の動きにも可能性を残していたので、ボヨつき始めていた一宮やサンライズと比べて上げ始めからの波のまとまりを狙えるかもしれません。
干潮時の形のバラつきや痩せたブレイクは気になりつつ、志田や太東のようにインサイドの広がりをキープした地形が控えめなサイズの対応を維持しているようです。

志田

5/2(金)9時頃の地形レポートです。潮は引き始めです。
志田1
一宮〜東浪見区間にフェイスのヨレを強めていた南風のコンディションに対して安定した面ツルを狙えていたので、月曜日(4/28)にかけての乏しい反応に関しても、確保されたインサイド〜ミドルエリアの地形とカレントが解消された様子が素直な波を保てていましたが、一宮方面より控えめだったこの期間のサイズでは乗り心地を楽しめるブレイクがなくなってしまい、地形と整ったコンディションを活かせていなかった印象です。
志田2
低気圧が沖を通過しつつ、火曜日(4/29)の午前中もサイズアップを疑う雰囲気でしたが、東風が絡み始めたコンディションで午後からは胸サイズのセットを取り戻し、久しぶりの寒気やオンショアの入れ替わりがあったものの、ウネリの雰囲気と日中のオフショアをキープしながら腹前後の対応を維持できていたと思います。
志田3
やはり力の弱い波質では干潮前後の波の痩せ具合いやハッキリしないブレイクが気になっていましたが、手前の広がりをキープしている地形は潮の変化に可能性を残していて、朝の引き始めや夕方の上げ際に形のまとまりやボリュームが復活するタイミングがあり、サイズは控えめでも他より潮時の狙い目を維持できていた印象です。
この日の様子からは沖の南東コンディションの強まりがセットを肩サイズまで上げてくれましたが、力の弱いウネリに風波のシフトが加わり、スムーズだったセクションがヨレて途切れ途切れのフェイスが増えてしまいました。
オフショアコンディションでは気になっていませんでしたが、オンショア気味た雰囲気がこのエリア全域で以前のクローズの余韻を残した仕上がりにカレントを強めてしてしまい、地形の対応や狙い目の潮時を複雑にしている状況です。

太東

5/2(金)の10時頃の地形レポートです。潮は引き始めからハーフタイドに近い時間帯です。
太東1
志田と同じく日中の南風の影響を防ぎながら整った状態を維持していたものの、月曜日(4/28)までの期間はほぼフラットな印象が続き、干潮の変化に踝〜脛サイズの対応ができていたかもしれませんが、シングルフィンが底につくような浅さの中ではボードのリスクも気になる様子でした。
しかし、ここにとっても火曜日(4/29)の反応がウネリの雰囲気と腰〜腹サイズを復活させてくれたので、午後の上げ始めからは堤防周辺の形や手前の波のまとまりが良くなり、ロングボードで遊べるブレイクを取り戻しました。
太東2
クローズ時にも形や手前のまとまりを維持した地形はレギュラーを形成しながら午前の引きと午後の上げで狙い分けができていて、ロングボード用なサイズでしたが前日にかけて波を探せていたと思います。
太東3
この日に関しても南東に対して他より悪影響が少なく、サイズのキープは堤防周辺のレギュラーで距離を狙えていましたが、オンショア気味た雰囲気がここにもサイズにとって余計なカレントを発生させてしまい、堤防周辺やインサイドのフェイスに予想以上のヨレや重なりが加わっています。堤防周辺を狙える干潮の大きさが残っていますが、このタイミングはミドル〜インサイドのワイドなブレイクもセットになっている状況です。

夷隅

5/2(金)の11時頃の地形レポートです。潮はハーフタイドをすぎて干潮に近い時間帯です。
夷隅1
南からの風波にレギュラーの雰囲気があり、朝の無風と潮の引き始めに狙い目が残されていたものの、前回以降の南西コンディションにサイズのきっかけを奪われてしまい、基本的に日中のオンショア気味た景色は出番がありませんでした。
火曜日(4/29)からの反応は他のポイントより水量のあるウネリに思えましたが、エントリーサイズを期待しつつもやはり力の弱い波質がサイズ不足な様子となり、No.1にとっても波向の悪さが形を崩していたので、一宮〜太東区間と比べて乗りしろのある波を探せなかった印象です。
夷隅2
この日の南東コンディションの強まりの方がサイズとしてはハッキリ変化していますが、オンショアの風波は地形よりもカレントとの重なりに影響されたブレイクになっていて、ショアブレイクを含めてもフェイスに乗りしろがない不安定な波のようです。
夷隅3
ここにとってはオンショア気味た南西コンディションのカレントが癖を残しながら働いていたので、理想の形ではないもののインサイドの微妙な広がりをキープしていますが、ミドル〜アウトの深い仕上がりと波の力の弱さに対応できるエリアは狭く、やはりカレントをきっかけにブレイクする波は潮時に合わせてもボヨつきが残り、ウネリのような滑走感を狙えていません。
北東や東の都合のいいウネリを待っても今のところいつになるか分からず、クローズ以降に複雑さが増したNo.1の地形や全体的なミドル〜アウトの深さにクオリティーを求められない状況です。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。

このエリアでサイズを重視すると一宮方面が有望な状態でしたが、日中の南風がフェイスのヨレや重なりを増やしていたので、ミドル〜アウトを広く使えても干潮前後は波が痩せてバラついたブレイクが増え、潮が上げ始めてからのボヨつきを早めてセクションが分散させていたり、潮の動きの中に癖の悪い変化が目立っていました。
太東〜志田周辺の整った波にサイズを期待できず、地形の状態を含めてほとんどの条件に対して中間となる東浪見周辺を基準に無難な波を探せていました。
さて、この先の波に関しては、 オンショア気味た南東コンディションながら金曜日(5/2)の時点で風波が絡んだサイズアップがあり、通過する低気圧のコースからも癖が残るミドルエリアの対応に遊べるサイズを期待できると思います。
南西コンディションによって今回もリセットが早まりそうですが、その後の気圧配置の入れ替わりにここ数週間のサイクルが繰り返される予報なので、高気圧が沖で停滞するタイミングの東風コンディションや低気圧が接近する南東コンディションにかけて東ウネリの雰囲気や風波のシフトがサイズに繋がるかもしれません。
力の弱い波質は変わらない状況なので、肩〜頭以下のサイズの場合は深いセクションが残る地形にボヨつきが目立ち、整ったコンディションでも潮の動きが形や乗り心地を不安定にする傾向です。
現状のような南東コンディションでオンショアの働きが強まり易く、カレントの悪影響が加わると分断された地形のデメリットが際立つので、比較的素直な高気圧の反応に可能性があればそっちの方が対応しやすいと思います。
来週末には潮の動きが復活するものの、直近の夕方の干潮傾向は午前中に安定した潮位を保ちつつ上げ際の変化に特徴を狙えないので、午後の引きの縛りがオンショアとの相性を悪くしそうですが、オフショアにとって朝夕の潮位を狙い分けて対応を維持できるかもしれません。
確定ではありませんが、来週末からは前線にウネリをブロックされる予報があるので、水温が上がる前に梅雨の海況に変わる気配が気になる状況です。

最後に、水温ですが、水温は15℃をキープしつつ外気と比べると冷たさが際立っているので、裸足の対応に問題はありませんがブーツの準備があってもいいと思います。

今回は以上となりますが、5/5週の更新はお休みを頂き、次回は5/12週に更新とさせて頂きます。
ご不便をおかけしますが、予めご承知おきください。
よろしくお願い致します。

[プロサーファー紹介:関田秀俊] photo DSC_0045

・1986.03.02生

・ホームブレイク:太東~東浪見

・スポンサー:crystal dream surfboard / Holly wetsuits / gonzo surf / simple surf / ELECTRIC / DAKINE / LUMINOX / 波音

・お気に入りの海外トリップ:これからは知らないところに行ってみたい!

・趣味:フィッシング(ブラックバス/シーバス)
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生まれも育ちも岬町太東の生粋のローカルサーファーとして、2006年にJPSA公認プロを取得。

スタイリッシュなサーフィンに加え、コンペよりもソウルフルにサーフィンを楽しむスタイルと、その人柄から「ガチャピン」の愛称で親しまれ人望も厚い。

サーフィン歴25年以上の波と地形の関係を読み取る眼力に加え、地元太東の漁師として毎日このエリアの海に接して来た経験値に裏付けられた、漁師ならではの「海」に関する知識も豊富。

千葉北 エリア 週間波予想
(S50)

  • ウネリの期待度( 千葉北 )

    グラフ 4 (日)
    グラフ 5 (月)
    グラフ 6 (火)
    グラフ 7 (水)
    グラフ 8 (木)
  • 週間予想

  • ウネリの期待度( 千葉北 )

    グラフ 4 (日)
    グラフ 5 (月)
    グラフ 6 (火)
    グラフ 7 (水)
    グラフ 8 (木)
  • 週間予想

  • 週間予想

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