コラム特集
「テニスクラブに入会」 - F+コラム
Text by つのだゆき突然ですが、テニス始めました(笑)。
昔、サーフィンと共にテニスにハマっていた時代があって、友人の妹さんと都内のあちこちのテニスクラブを掛け持ちで通ったりしてました。時は「お蝶夫人」、ボルグ、マッケンローの時代。今思えばテニスブームで、そこら中にオートテニスとかあったなぁ。
あれから40年。膝も痛けりゃ腰も痛いばぁさんは、様子を見ながらゆるゆるやれそうなテニスクラブに入会したのだよ。その名も一宮町テニスクラブ。
5年ぐらい前にオーストラリアで友人たちとテニスやったんだけど、最初はもたついて足が絡んでつまづいたり、したものの、30分ぐらいで思い出してそれなりにできたので、今回も大丈夫だろうとタカをくくっていた。
あれから5年。いやぁ、人間って身体では覚えないんだな、ということを実体験したな。何がってあーた、当たらないのよ、ラケットに。空振りのオンパレード。なんで当たらないのかすらもわからない「お蝶老夫人」は、膝とか腰とかの問題以前に、自分の忘却能力のすばらしさに舌を巻いたのであるよ。
優しいクラブの人たちが、ボールよく見てとかあれこれ教えてくれるんだけど、見てるのに当たらない→見ていない(笑)。本人の脳の認識と実際の身体の動きがまるでかけ離れている状態って、久しぶりに体験したな。
すっかり卒業したサーフィンも、イメージ的にはパドルアウトとドルフィンぐらいまではできそうな気がしていたけど、もうすでにパドルもできないのかもしれない。
空振りでも「翌々日」の筋肉痛は確実にやってきて、なんか普段どれだけ身体使ってないんだよ、って感じで思い知らされることになった。足をあげる筋肉、腕をあげる肩周りの筋肉、股関節周りの筋肉、まぁとにかく、普段の犬の散歩では使わない筋肉が使われちゃって悲鳴を上げるわけで、これねぇ、けっこういいなぁ、と思った。まだ数回しか行っていないけど、慢性的な肩こりとか治っちゃいそうな気がする。肩甲骨周りの可動域がすでに広がってる感じがするもんな。
ラケットの性能が昔とは全く違っているので、構え方や打ち方も進化していて、昔のことは思い出さないほうがいいかもしれないと思いながら、素直に言われたことをやろうとしている。とはいえ、やろうとしているだけで、言われていることはわかっていても身体がそれを実現できないというお年寄りの典型なので、なかなか悔しい思いをしている今日この頃だ。

3か月以上の生存率5%以下という難関を潜り抜けて、来月末には発作から1年を迎える奇跡のトリ君。2本足歩行生活も板についてきて、ほぼみんなと同じ生活ができている。できないのは2階への階段を登れないぐらいかな。体重もしっかり増えて、4本足のジュンちゃんと同じ3.5キロ。足があったら5キロ越えなんだろう。
朝晩3種類の薬と3日に1度のステロイド薬は飲み続けているけど、いたって元気で毛艶もいい。15歳を超えた老猫は窓際の猫ランドかカウチの上でのんびり寝ていることが多い。
週に一度の検査のための病院通いも、2週に一度、3週に一度と徐々に間隔が長くなってきていて、心臓のエコー検査結果も血液検査結果も悪くはなく、健康ではないけど、うまくコントロールできている状態で、トリ君的には安定している。すごいな、トリ君。
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