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「トラッスルズ終了。ランキングが変わってきた」 - F+コラム

Text by つのだゆき、Photo by WSL

エフプラスコラム

トラッスルズ終了。
ハイレベルなエアーを武器に優勝したのはヤゴ・ドラ、今季2勝目。2位に五十嵐カノア、今季2度目のファイナル。昨日までのリリースで話題になっていたのは、グリフィン・コラピント、コール・ハウシュマンド、ジャック・ロビンソンとかだったけど、ファイナルデーの結果は話題とはだいぶ違う感じだった。というか、変な爆発感のない二人が勝ち上がったってことなのかな。
ヤゴはエアーで確実に点をもらい、高さ、飛距離、フロー、どれをとっても誰よりも少しづつ多く加点がもらえる感じのクオリティ。加えてマニューバーでのレールゲームもそれなりのクオリティなので、安定感抜群だったかな。ライブの解説陣も話してたけど、どのセグメントをとっても少しづつ相手より上、という感じ。
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あのクオリティのエアーをあれだけ簡単に出されると、ちょっと勝てない。特にファイナルデーのロウワーは風がレフトのエアー向きだったので、ルーク・イーガン以来と思われる久しぶりのグーフィーフッターの優勝になった。彼のエアーで注目すべきはそのフロントの足の動き。飛んでる最中はノーズよりでしっかり板押さえて、着地後すぐにステップバックして次のターンに向かう。前足だけ見てると、結構忙しくあちこちに動いていて、ものすごいコントロール力だな、と思う。あの前足の動きを観察していると、サーフィンって足が大きいほうが有利なのかも、とか思う。
この優勝でランキングを2位にあげ、ジョーディに565ポイントと迫って地元ブラジル入りだ。

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カノアはもう完全なカノアペースというか、平均すると淡々とハイセブン2本、トータルスコア15点以上というヒートをこなし続けた。エクセレントではなくても、これを確実にやるってものすごく難しいことだと思うし、ヒートトータル15点以上というのは9割がた勝てるヒートだ。そして波が良くなればもうひとつあげて、16点17点に持っていく。

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いい波を選ぶ、ミスをしない、ファーストターンを大きく、ターンにバラエティをつける、フィニッシュをしっかり入れる……こういう風にやりなさい、というお手本のようなライディング。それを正確に、コンスタントにできるのが五十嵐カノアの強さだ。だから、日々のプレスリリースで優勝候補として派手に書き立てられることは少ないけど、気が付けばファイナルデー、という感じだ。崩れない精神力とコンディションの変化への冷静な対応力にはいつも驚かされる。
これでランキングは3位、2度目のファイナルファイブ入りはほぼ確定だと思う。

エフプラスコラム

ウイメンズはベティルー・サクラ・ジョンソンが今季2勝目、2位はモーリー・ピックラム。
サクラちゃんもこれでファイナルファイブ入りが見えてきた。彼女のサーフィンの魅力はターンのキレとスピード。あのキレは女子っぽくないというか、彼女ならではだと思う。

テニス。
空振りはほぼ解決したけど、関節がさび付いていてギシギシで、5-56とか流れるほどスプレーしてしばし放置ののち、ウエスでふいて、動かしてまたスプレー、みたいなことをできるものならやりたい、と思う今日この頃(笑)。

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