コラム特集
インドネシアのバリ島バリアンへのサーフトリップを通じて(WSMコラム)

前回のバリ島マデウィへのサーフトリップの後に訪れた先が、マデウィから車で30分ほどの距離に位置するバリアン。
バリアンと言うとシャークアタックのイメージを持つ方もいると思いますが、まさにそのサーフスポットです。
ただ、淡水の川で生息しているオオメジロザメが、降雨後に海水が濁ると海まで出てきてしまうという話だったので、サーフシーズンの乾季であればそこまでリスキーではないかなと言う印象です。

さて、そんなバリアンはスウェルマグネット(スウェルへの反応が良い)として知られているサーフスポットで、他のサーフスポットで波が小さくてもバリアンならサーフ可能と言われているほど。
ちなみに、バリ島サーフトリップで拠点にするサーファーも多いクタエリアから、車でおよそ2時間ほどの距離なので十分にデイトリップが可能です。
実際にバリアンでサーフして見ての感想としては、確かにちょっとしたスウェルに対してもしっかりサイズアップしていました。
具体的には、4~5フィート予報であってもセットでオーバーヘッド近くあったりしたので、波のサイズに関してはかなり頼れるサーフスポットだと感じました。
ただし、サイズが小さければもちろんバリアンでも小さくなるので、その辺りの当たり外れはサーフトリップであれば運次第になるでしょう。

先月のコラムでのマデウィの時はサプライズとして風に強いと言及しましたが、僕の滞在時のバリアンは逆に風に弱かったです。
お昼前くらいまでは何とか耐えているものの、季節風がしっかり吹き始めるとコンディションは悪化の一途を辿り、夕方辺りになると朝はキレイにブレイクしていたAフレームの波が、見る影もないほどのコンディションと化していました。
となると、絶対に午後のバックアップスポットは必要になり、その役割を担う事になるのは風に強いマデウィがベストではないかなと感じます。
バイクをレンタルすれば30分でアクセスできますし、そもそもバリアンに滞在するならばマデウィに行くと言う目的がなくてもレンタルバイクは利用するでしょうし。

ただし、注意するべきは運転マナーで、マデウィやバリアンの位置するバリ島北西部は幹線道路であっても片側一車線。
インドネシアではどのエリアに行こうが、追い越し運転が当たり前となっていて、バリアンからマデウィまでの運転では対向車のトラックドライバーは僕がバイクで走っていようがこちらの車線に入ってくるほどアグレッシブなので、こちらは路肩を走るしかなかったです…。
ちなみに、バイクでバリアンからマデウィまで移動すると実感しますが、バリアンは宗教的にバリ島らしくヒンドゥー教テイストでありながら、マデウィの手間に来るとモスクがあったりと一気にイスラム教テイストに変貌するのは非常に興味深いです。
最後になりますが、バリアンは波を喰らわずにパドルアウト可能であったり、ビギナーはショルダー寄りに集まったりとレベルの異なるサーファー同士でも一緒にトリップ可能な懐の深さが印象的でした。
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